ビットコインなどの仮想通貨で利益を出した人は確定申告で支払わなければいけない税金が気になっていると思いま す。
面倒な計算を楽にできる無料ソフトもご紹介しますので、ぜひ税金計算に使ってくださいね!
今回は以下を詳しくお伝えします。
・仮想通貨の税金の種類は?
・利益に応じた税率の計算方法とは?
・支払う必要がない場合は?
・仮想通貨の税金を具体例で説明!
・課税対象5つの疑問とは?
国税庁は2017年9月にホームページに「 ビットコインを使用することで生じた利益は所得税の課税対象とな る」と記載しています。
また、12月には「仮想通貨に関する所得の計算方法等」 という記載が掲載されているので一度目を通しておくことをおすす めします。
ビットコインをはじめとする仮想通貨で得た利益は雑所得という種 類になり確定申告をしないといけません。
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目次
税金の雑所得ってなに?
所得の種類は以下に10万種類に分類されます。
仮想通貨は数ある所得の種類の中で雑所得に該当します。
・給与所得
職場から受ける給料、ボーナス等
・退職所得
職場から受ける退職金
・利子所得
銀行の預金や国債、社債の利子など
・配当所得
株式の配当や投資信託の分配金など
・不動産所得
土地やマンション、アパートの家賃収入など
・事業所得
農業、製造業、サービス業などの所得
・山林所得
山林の譲渡などの所得
・譲渡所得
土地、建物、株式を売ったときの所得
・一時所得
上記の種類に当てはまらないもの
懸賞金や福引の賞金など
・雑所得
上記のすべてに当てはまらないもの
(仮想通貨の利益など)
あなたがもし、 2017年に仮想通貨の取引で利益を出した場合は税務署に確定申 告をしなければいけません。
確定申告が必要ない人、必要でない人とは?
期間は前年の1/1〜12/31の合計利益金額になります。
サラリーマンの人で本業とは別に副業や仮想通貨で合計20万円以 上の利益があった人は翌年の2/16〜3/ 15までの間に税務署で確定申告をしなければいけません。
逆にサラリーマンの人で仮想通貨で得た利益+ 副業の利益が20万円以下の人は確定申告をする必要はありません 。
また、仮想通貨投資でガチホ(売らずに持っている)している人はどんなに価格が上がっても課税の対象にはなりません。
ちなみに株やFXの税率は20%(所得税15%+住民税5%) で取引でもしマイナスになってしまったときは翌年以後3年間は繰 越できるので、翌年以降、 利益がプラスになった分からそのマイナス分を引くことができるの で税金が少なくなります。
しかし仮想通貨には、まだその措置がないため下記の税金がそのまま適用される んですね。
なので、 もし利益がマイナスになってしまったからといって翌年以降にその 損失を繰り越して利益と相殺することができないのが現状です。
仮想通貨の価格が買ったときより暴落して、例え年間の給料が一瞬で吹飛ぶような損失があっても所得税を払わ ないといけないのです。
仮想通貨の利益別の税率一覧
それでは仮想通貨で利益を得た場合にかかる税金を利益別に詳しく 見てみましょう。
どうですか?
けっこう税金高いと思いませんか?
さらに!!
これだけじゃないんですよ。
仮想通貨の利益については上記の税率+住民税が一律10%課税されるんです!
「マジか~~~!!!!!」
でもしかたないんですよ( ノД`)シクシク…
せっかく利益を得てもかなりの金額を税金で持って行かれてしまう わけです。
いわゆる「億り人」といわれる億単位で利益を上げた人達も約半分は税金に消えてしま うという悲しさ・・・
5000万円あったら家や高級車買えるのに〜!
と思う方も多いでしょうが、これは仕方のないことです。
黙ってあとから追徴課税されるよりも潔く税金を払いましょうね!
ちなみに住民税は確定申告で支払うのではなく、確定申告の期間2/16〜3/ 15から2、3か月後に「住民税」についてのお知らせが郵送されてきます。
仮想通貨の税金はいくら?具体的な事例
それでは実際に仮想通貨で利益を得た場合、 確定申告でいくら税金を払えばいいのでしょうか?
Aさんの給料は年収500万です。
仮想通貨の利益が2000万円ありました。その場合の税金は?
●給与所得だけの場合の税金は?
・給与所得 500万円
・所得控除200万円とします。
500万円ー200万円 →300万円に対して所得税がかかります。
300万円なので税率は②の10%と控除が97500円です。
300万円×10%ー97500円→20万2500円( 源泉徴収の税額)
●仮想通貨の利益が2000万円あった場合の税金は?
先程の300万円に2000万円を足します。
2300万円の税金は⑥に当てはまるので
2300万円×0.4−279万6000円→640万4000円
源泉徴収分の20万2500円を引いて
640万4000円−29万2500円→620万1500円
確定申告で支払う税金は620万1500円になります。
2000万円のうち税金が600万円以上なんて、 ちょっと高すぎる気がするのは僕だけではないと思います。
せめて株やFXのように一律2割になって欲しいものですね。
仮想通貨の課税対象5つの疑問
①利益を得た仮想通貨を売ったら税率はいくら?
ビットコインを80万円で買いました。 その後値上がりして180万円で売りました。
180万円−80万円→100万円に対して上記の表①の5% の税金5万円がかかります。
単純に買ったときの価格と売ったときの価格の差を計算すればOK です。
②他の仮想通貨と交換したら税金はどうなるの?
例えばビットコインを50万円で買ったとします。 その後ビットコインが値上がりして200万円になったので200 万円分のリップルを買いました。
200万円−50万円→150万円に対して上記の表① にあたる5%が税率になります。
所得税 75000円
③仮想通貨を使って買い物した時の税金は?
ビットコインを10万円で購入しました。その後、 ビットコインが値上がりして100万円になったので、 20万円分の買い物をしました。
100万円−20万円 → 80万円に対して上記表の①にあたる5%が税率になります。
75,000円
④仮想通貨で損した場合の税金は?
仮想通貨を購入後、300万円値下がりして損失がでました。
給与所得の課税対象額は300万円とします。
300万円−300万円→0円? ×
この場合仮想通貨の損失はほかの所得と相殺できないので300万 円に対して上記表の②の税率がかかってきます。
300万円×10%−97500円→20万2500円
⑤仮想通貨の分裂があった場合の税金は?
ビットコインを購入後、 ビットコインキャッシュに分裂して取引所から新たにビットコイン キャッシュをもらえました。
この場合の税金は、 取引所からもらえた時点では税金がかかりません。しかし、 このビットコインキャッシュを売って日本円にしたり、 他の仮想通貨を購入した時点で税金が発生します。
⑤マイニングで仮想通貨を手に入れた場合の税金は?
マイニングのより4ビットコインを手に入れました。 この場合の税金は、 まずマイニングにより取得した仮想通貨の価格からパソコンやマイ ニングのための施設などの経費を引いた価格に対して税金な発生し ます。
マイニング報酬400万円−経費200万円→ 200万円に対し上記表の②の税率がかかってきます。
200万円×10%−97500円→10万2500円
仮想通貨取引による確定申告は正直とても面倒な計算をしないとい けません。
だからといって税務署にバレないだろうといった考えはやめましょ う。
仮想通貨で利益を得た人達を対象として税務署はそのデータを取引 所から受け取って調べています。
必要に応じて税務署は調査を行ってるので必ず見ているを思ってた 方がいいでしょう。
確定申告で税金を納付しなかったらどうなるの?
もしあなたが仮想通貨に限らず、 副業で得た利益の対して税金を収めなかったことが発覚したら、 本来収めるべき税金に対して20%の加算税が課せられます。( 50万円までは15%)さらに延滞税も取られることになります。
税金を収めなかったからといって翌年はそれが消えるわけではあり ません。
さらに怖いのは仮想通貨で、2000円の利益を得たとします。
利益を確定して1000万円で車や高級品を買い、 残りの1000万は、また仮想通貨を購入したとします。
ところが購入した仮想通貨が暴落して100万ほどになってしまい ました。
その時に脱税が発覚した場合、 2000万円に対する税金約520万円を支払わなければいけませ ん。
これは金額が大きくなるほど大変な事態に陥ってしまいます。
最悪、支払い能力がなく自己破産する可能性もありえます。
まさに天国から地獄ですね(´;ω;`)
今のところ仮想通貨で節税する方法はあまり効果的なものがないんですよね~。セミナー参加費や交通費、パソコン購入代、電気代くらいでしょうか。
確定申告の税金計算ツール
仮想通貨の税金の計算は面倒ですが、 最近はそんな人達のために便利なアプリやソフトも出ています。
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